司馬炎
新たな時代を束ねる統治者
責任を引き受け、進む方向を示す一方、目先の成果を越えて、先の展開を描く面も持ち合わせています。
秩序・悪 | 人物像の分類CHARACTER ARCHIVE / 人物列伝
大きな構想を行動に移す人
王濬は、字を士治といい、司隷弘農郡湖県の人です。益州で呉を攻めるための大船団を建造し、その削り屑が長江を流れて川の色が変わるほどだったといいます。279年に船団を率いて長江を下り、呉が川に張り渡した鉄の鎖を、油を注いだ大松明で焼き切って進みました。280年には他の軍に先んじて建業に至り、孫晧を降伏させて呉を滅ぼしています。先を越された王渾とは功を争い、弾劾を受けましたが、286年に80歳で没しました。唐の劉禹錫は「王濬の楼船、益州を下る」と詠んでいます。
THE WAY OF LIFE
大きな構想も、動かす人がいなければ景色にはなりません。王濬は、頭の中の展望を準備と行動へ移し、自分の力が届く範囲を広げようとする人物です。可能かどうかを考えるだけでなく、可能にする条件を探します。
規模が大きいほど、人も時間も必要になります。それらを束ねて前へ進める意志には、達成を自分のものとして示したい熱もある。実行力と自己実現の思いが重なる人物像です。
大きな目標に向けて準備を積み、実際の動きを生み出せます。ただ、自分の構想への確信が強いほど、他者の進路と衝突しやすくなります。成果の分け方や連携の境界まで考えることで、実行力を広い協力へつなげられます。
このページの性格・人物像と生き方の文章は、史実や『三国志演義』の記述そのものではなく、本サイト独自の8軸と人物タイプに基づく読み物です。史実上の性格を断定するものではなく、値も能力や武力の評価ではありません。
IN THE CHRONICLES
206–286 字は士治。司隷弘農郡湖県の人。
『三国志演義』では 最終回で、呉を降す将として登場する。
正史『三国志』を中心とした概略です。年や細部には異説があります。
THE EIGHT DIMENSIONS
高いほど優秀という意味ではありません。左右それぞれに持ち味があります。
SOUL ALIGNMENT / 王濬の行動指針
慣例に縛られず自分の裁量を大切にする、自分個人の利益のために動く。
善=自分の損得と無関係な他者支援、悪=自分個人の利益、中立=組織・家のため、または動機が混在する場合。秩序/混沌はルール/裁量で別に判定します。人物とユーザー診断には同じ判定範囲を適用します。中立は2.75より大きく3.25より小さい値で、境界の2.75・3.25は含みません。人物分類は本作の解釈です。人物ごとの動機に着目した分類であり、史実上の内心を断定するものではありません。史料に基づく人物像の解釈には幅があり、この分類は暫定的なものです。史料の記述と本サイトによる解釈を区別し、人物ごとの説明では分類の理由を紹介しています。
ALIGNMENT / 人物像の解釈
規律・裁量の視点
決められた範囲にとどまるより、自ら描いた構想を実現するために判断して動く姿を重視しました。計画が緻密であっても、方法の根拠は自身の裁量にあるため混沌です。
動機の視点
このサイトでは、行動の動機を基準に善・中立・悪を分類しています。自分の損得と無関係に他者のために動く場合は善、自分個人の利益のために動く場合は悪、組織や家のために動く場合や主な動機を一方に定められない場合は中立です。実際の道徳性を測るものではなく、秩序・混沌の判定とは独立しています。
大きな構想を行動に移す人物像に、自分の力量を示し、達成の評価を得たいという志向を重ねています。構想の大きさを善悪とするのではなく、自己実現への重心を利己寄りと表しています。
1=強い利己性、2=利己寄り、3=組織・家のため/主な動機を定められない、4=利他寄り、5=強い利他性。境界付近の人物は2.75・3.25で表し、混在する動機のうち本作で少し重視する側を示します。人物の一生や史実上の善悪を断定する評価ではありません。
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