CHARACTER ARCHIVE / 逸伝篇
鮑三娘
勝負で夫を選ぶ女武者
鮑三娘は、鮑家荘の領主・鮑凱の娘として語られる、物語の中の女武者です。明の『花関索伝』では、入口に「自分に勝てば夫婦になる。負ければ八つ裂き」と刻んだ大言碑を立てていました。関索に石碑を砕かれると、日月双刀を手に自ら出陣し、飛鐲や弓の技も使って長く渡り合います。最後は互いに投げた紅綿索で捕らえられ、関索の妻になりました。落鳳坡の戦いにも駆けつけたと語られます。経歴は『花関索伝』をもとにしており、史書にはない人物です。
「自分に勝った者を夫とする」と石碑に掲げた、鮑家荘の女武者。日月双刀を使い、関索と長く渡り合ったすえ、その妻となった。
THE WAY OF LIFE
鮑三娘の生き方
自分で決めた条件を、相手が誰でも曲げない。鮑三娘は、言葉と行動を一致させる、まっすぐな人物像です。
強い者に会うことを恐れず、負けた時はそれを素直に認める。この潔さに、勝負を通して人を見極める姿勢を重ねています。
持ち味と、その裏側
自分の基準をはっきり示し、相手に誠実に向き合えます。ただ、一度決めた条件に自分も縛られやすいため、状況が変わった時は条件のほうを見直す余地も持っておくと動きやすくなります。
IN THE CHRONICLES
史実・物語の歩み(概略)
生没年不詳(物語の人物)
鮑家荘の領主・鮑凱(包王)の娘として語られる架空の人物。『花関索伝』では十八歳とされる。
- 鮑家荘の入口に「大言碑」を立て、「自分に勝てば夫婦になる。負ければ八つ裂き」と刻んでいた(『花関索伝』)。
- 関索に石碑を砕かれ、見張りの亭を焼かれると、父と二人の兄が出て敗れた。そこで三娘が日月双刀を手に、自ら出陣した。
- 関索と長く打ち合い、飛鐲を投げ、連珠の矢で金銭を射抜いて技を競った。関索の「紅綿索」も、「あなたが放つのは知っている」と見破った。
- 最後は互いに紅綿索を投げ合い、関索の部下に索を矢で断たれて捕らえられた。「顔は醜くとも、寝床の世話をする者になります」と降り、関索の妻となった(『花関索伝』)。
- 許婚の連康(鬼面の太子)が押しかけたが、関索がこれを討った。
- 落鳳坡の戦いに、日月双刀を携えて駆けつけ、曹操軍を破る一翼を担った。関索の死後は、鮑家荘へ帰った(『花関索伝』)。
主な出典
『花関索伝』(明・成化年間刊の説唱詞話)。浙江の民間伝承や、地方劇『黒虎山』(妹の鮑三娘が関索と武比べして夫に迎える)などにも通じる
SOUL ALIGNMENT
人物像の分類:秩序・中立
自ら掲げた条件を、自分にも相手にも等しく守り通す姿を重く見て、規律は秩序寄りとしています。決まりの出どころが自分自身である点は、人物像の説明で補っています。
自分の信じる基準を掲げ、荘の誇りを背負って戦う姿から、家のために動く面を中心に置き、動機は中立としています。
このページの性格・人物像と生き方の文章は、史実や『三国志演義』の記述そのものではなく、本サイト独自の8軸と人物タイプに基づく読み物です。