CHARACTER ARCHIVE / 逸伝篇
花鬘
南の地を駆ける勇ましい姫
花鬘は、南蛮王の孟獲と祝融夫人の娘として語られる、物語の中の人物です。実在した記録はなく、『三国志演義』にも『花関索伝』にも登場しません。伝統劇『龍鳳巾』や京劇『化外奇縁』などの芝居で形づくられました。戦場で関索と戦って馬から落とされますが、関索は命を取るに忍びず見逃し、のちに二人は互いに心を寄せます。孟獲が降伏すると、諸葛亮の仲立ちで関索の妻になる、という筋です。関索の伝説から生まれた人物なので、話は清初の演義修訂より後にできたものです。
南蛮王・孟獲と祝融夫人の娘として語られる、物語の中の姫。戦場で関索と出会い、孟獲の降伏後に諸葛亮の仲立ちで、その妻となる。
THE WAY OF LIFE
花鬘の生き方
気に入らないことには、まっすぐ立ち向かう。母の祝融夫人ゆずりの女武将として、刀や槍を手に戦場へ出る、はっきりとした人物像です。
自分を討たなかった相手に心を動かされ、敵味方の線を越えて約束を結ぶ。ここに、誇りと素直さが同居する姿を重ねています。
持ち味と、その裏側
勢いで場の空気を変え、仲間に力を与えられます。ただ、思いを先に口に出して動くため、周りの準備が追いつかないことがあります。一拍おいて意図を共有すると、勢いが孤立しません。
IN THE CHRONICLES
史実・物語の歩み(概略)
生没年不詳(物語の人物)
花蔓とも書く。南蛮王・孟獲と祝融夫人の娘として語られる架空の人物で、実在の原型はない。『三国志演義』にも『花関索伝』にも登場しない。民間伝承では「花中秀」の名でも呼ばれる。名は、『新唐書』南蛮伝にある驃国の舞人の頭飾り「冠金宝花鬘」から取ったとする説がある。
- 関索と戦って馬から落ちたが、関索は命を取るに忍びず、見逃した(『龍鳳巾』)。
- のち関索が南蛮軍に捕らわれると、花鬘は関索に心を寄せ、二人は密かに婚約した(『龍鳳巾』)。
- 花鬘も蜀軍に捕らわれたが、捕虜を交換する形で互いに戻った(『龍鳳巾』)。
- 孟獲が降伏すると、諸葛亮の仲立ちで二人は結婚した(『龍鳳巾』)。
- 別の紹介では、花鬘が関索に敗れて捕虜になったことから、互いに好意を抱くようになる、とも書かれている。
- 民間の説話には、関銀屏が率いる女兵の部隊に、鮑三娘・王桃・王悦らとともに配属される話もある。
主な出典
伝統劇『龍鳳巾』(別名『化外奇縁』『蛮荒少女』。『火焼藤甲兵』や『祭瀘江』を付けて演じることもあった。朱琴心、孫栄蕙らが演じた)、京劇『化外奇縁』(老戯『七擒孟獲』を改編し、関索の婚姻の挿話を挟んだもの。1925年に北京の華楽園で馬連良らが初演)、漢劇『化外奇縁』、秦腔『龍鳳帕』(別名『関索招親』『花鬘公主』)。関索伝説から派生した人物で、話の形成は清初の演義修訂より後
SOUL ALIGNMENT
人物像の分類:混沌・中立
決まりより、自分の判断と誇りで動く姿から、規律は裁量寄りとしています。
戦う理由に、自分の誇りと、故郷を守る気持ちが混ざっています。どちらか一方に決めず、動機は中立としています。
このページの性格・人物像と生き方の文章は、史実や『三国志演義』の記述そのものではなく、本サイト独自の8軸と人物タイプに基づく読み物です。