CHARACTER ARCHIVE / 逸伝篇
木鹿大王
猛獣を従えて蜀軍に挑んだ、八納洞の呪術の王
木鹿大王は、『三国志演義』に登場する、南蛮の八納洞の主です。史書には登場しません。孟獲が諸葛亮に何度も敗れたあと、孟獲の妻の弟・帯来洞主の推挙で呼ばれ、白象に乗って現れます。鐘を振って呪文を唱えると、狂風とともに虎や豹、毒蛇などが群れをなして現れ、趙雲と魏延の軍を退けました。諸葛亮は、巨大な木製の獣を作らせ、口から火や煙を吐かせて対抗します。本物の猛獣はこれに怯えて洞へ逃げ戻り、木鹿大王は乱戦のなかで斃れました。南征の物語を彩るために描かれた人物です。
『三国志演義』に登場する、南蛮の八納洞の主。象や虎、毒蛇などを操る術で蜀軍を苦しめたが、諸葛亮の作った巨大な木製の獣に敗れた。
THE WAY OF LIFE
木鹿大王の生き方
獣を従え、堂々と姿を見せて戦う。木鹿大王は、強い存在感と、揺るがない自分の流儀を併せ持つ物語の人物像です。
呪術と猛獣という、独特の武器を持つ。表現の高さと、構想の低さに、その華やかさと、策よりも力で押す戦い方を重ねています。
持ち味と、その裏側
猛獣と術を使いこなす、強烈な存在感と挑戦心。一方で、策を巡らせるより自分の術に頼るため、諸葛亮のような相手に、手の内を読まれると崩れやすくなります。
IN THE CHRONICLES
史実・物語の歩み(概略)
生没年不詳(物語の人物)
南蛮の八納洞の主として語られる、『三国志演義』の登場人物。史書には登場しない。名の由来には、中央アジアの都市メルヴ(木鹿)との関係を論じる研究もある。
- 『三国志演義』では、孟獲が諸葛亮に何度も敗れたあと、孟獲の妻の弟・帯来洞主の推挙で呼ばれた、八納洞の主として登場する。白象に乗り、腰に二振りの刀を下げ、手に鐘を持ち、配下には三万の神兵がいるとされる。
- 鐘を振って呪文を唱えると、狂風とともに、虎や豹、豺狼、毒蛇などが群れをなして現れ、趙雲と魏延の軍を退けた。蜀軍は、この猛獣の群れに大いに苦しめられた。
- 諸葛亮は、巨大な木製の獣を作らせ、口から火や煙を吐かせて対抗した。本物の猛獣たちはこれに怯えて洞へ逃げ戻り、かえって味方の蛮兵を蹴散らした。蜀軍が追撃するなか、木鹿大王は乱戦のなかで斃れた。
- 史書には登場せず、『演義』で南征の物語を彩るために描かれた人物。
主な出典
『三国志演義』(羅貫中)
SOUL ALIGNMENT
人物像の分類:混沌・中立
洞ごとの流儀と、自分の術を信じて動く姿から、規律は裁量寄りとしています。
孟獲の呼びかけに応えて故郷の地で戦う姿を、善にも悪にも寄せず、動機は中間に置いています。
このページの性格・人物像と生き方の文章は、史実や『三国志演義』の記述そのものではなく、本サイト独自の8軸と人物タイプに基づく読み物です。